【合気道10/14】「間」と「間合い」

クラス:合気道

日 時:2014年10月14日(火)・15時~17時

場 所:王子スポーツセンター柔道場

参加者:7名

 

内 容

  • 体操
  • 呼吸法
  • 鳥船
  • 四方切り
  • 足捌き
    • 送り足
    • 送って継ぎ足
    • 送って線を換えて継ぎ足

(休憩)

  • 受身・膝行・転換
  • 体術
    • 逆半身片手取り転換6種
    • 正面打ち入り身投げ
    • 正面打ち一教
    • 正面打ち四方投げ
    • 正面打ち内回転投げ
  • 輪になって呼吸

 

希望者(4名)のみ居残り稽古(17時~18時15分)

内 容

  • 体術
    • 正面打ち入り身投げ
    • 正面打ち小手返し
    • 正面打ち四方投げ
    • 正面打ち一教
    • 坐技呼吸法
  • 輪になって呼吸

 

雑 感

先週末に夜行バスで東京に行ってきて、帰りは台風とぶつかったこともあり、やや疲労気味であります。

家にいる間は寝てばかりですが、それでも疲れが抜けませぬ…。

おかげで、稽古日誌の更新も順調に滞っております。

 

…と、言い訳も済んだところで、サクサクと書きます。

今回の体術はひたすら正面打ちの技をしました。

正面打ちは基本の取り手の一つですが、「最近やってないなぁ」と思って過去の記録を調べてみると、9月の頭にやったきりでした。

 

このところ、肩取りや後ろ両手取りなど、いつもと少し違った取り手をすることもあったのですが、基本技が疎かになってはいけません。

正面打ちの打ち方から、なるべく丁寧に稽古するように心がけました。

 

ところで、正面打ちは初心者が「間」と「間合い」の稽古をするのに、とても良いと思います。

ちなみに、ここで言う「間」というのは時間的な概念で、「間合い」のほうは空間的な位置関係を意味します。

つまりは、タイミングと距離感ですね。

 

正面打ちで技を行う際には、受けの人に面を打たれた後に反応したのでは、取り手は技をかけることができません。

「後手に回ると身動きが取れなくなる」ということについてはどの取り手でも同じですが、正面打ちは特にその傾向が顕著であり、早いタイミングで自分のほうから身体を捌いて技に入っていかないと、流れを作ることが難しいです。

 

また、受けの時に取りの正面を打つ場合、ちゃんと手刀が相手に当たる距離で打たないと稽古になりません。

空振りしている相手をわざわざ投げたり固めたりするというのは、いわば「必然性のないこと」をしているわけで、そういうことを続けていると感覚が鈍ってしまいます。

たとえば、テニスのサーブでも、コートの外に飛んでいく球まで全部打ちに行っていたら、体力がいくらあっても足りないですし、打つ必要がある球と無い球とを見分ける勘も磨かれないでしょう。

 

そんなわけで、正面打ちの稽古の前提として、受けの人は「あと一歩踏み込んだら確実に手刀が当たる距離」をそのつど探りながら打ち込んでいくことになります。

これによって、間合いの感覚が自然と養われ、どれくらい離れていると相手の射程範囲から逃れられるか、どこまで近づくと攻撃される危険が出てくるかが察知できるようになってきます。

 

また、自分と相手との位置関係によって「安全な場所」と「危険な場所」とがそのつど存在するのですが、間合いの感覚が磨かれてくると、どこが安全でどこか危ないかが、皮膚感覚でなんとなくわかるようにもなります。

「安全な場所にいると特に何も感じないものの、危険な位置に身を置いていると、空気の圧力が増したかのような圧迫感を感じる」といった具合に。

この感覚が研ぎ澄まされていって、考えなくても「安全な場所」へ無意識に身体が滑り込むようになれば、日常的な護身にも大きな意味を持ちます。

というのも、「危ない場所」に自然と足が向かなくなるからです。

 

こう書くと、なんだか「超能力」みたいに聞こえますが、それくらいのことは日常的に私達はやっているのではないかと思います。

なんとなく通る気にならない道とか、会おうという気になれない相手とかは誰しもいるものですし、宴会で坐る席も、隣にいるのが誰であるか、壁際の席か通路側の席かなどなどの条件によって、坐っているときに感じる空気の圧力は変化するものです(この空気圧の変化を感じられず、「坐ってはいけない席」に身を置き続けると、回りから「KY(空気が読めない)」という認定をされかねません)。

 

…と書いてから思いましたが、武道の「間合い」は、宴会の席順のような社会的な付き合いにおける位置取りに比べると、「致命傷を受けるか否か」というもっと即物的な次元のものですね。

人によっては、「人間関係は四六時中気にしているけれども、自分の生命に危機が迫ったときには身をかわせない」という場合もあるし、反対に、「人間関係には関心が薄いが、いざという時の生存能力はずば抜けている」というケースもあるでしょう。

ひょっとすると「人間集団内で空気を読む力」と「自分の生命力を減衰させるものを嗅ぎ分ける力」とは、あんまり相関していないのかもしれません。

(追記:その後、稽古が進んだことで考え方が変わりました。現在のところは、上記の二つは「同じ一つの能力」だと思っています。詳しくは、また稿を改めて書くつもりです)

 

閑話休題。

正面打ちは「間(タイミング)」と「間合い(距離感)」の感覚を磨くのに適しているのではないか、という話をしていたのでした。

もちろん、どの取り手の技でも「間」と「間合い」が重要なのですが、その中でも正面打ちは取り受けともに比較的動きがシンプルなので、初心の人にも稽古しやすいのではないかと思います(「シンプルな動きほど奥が深い」ということも同時に言えますが)。

 

それから、この日は居残り稽古の希望があり、稽古参加者7名のうち4名が残ってさらに1時間稽古をしました。

せっかくの機会なので、正面打ちをしっかりやっておこうと思い、居残り稽古でも正面打ちを練習。

おかげで、いつもは時間がなくて見れないところも入念にチェックできました。

本当にみなさんお稽古熱心です。

 

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