【合氣道11/29・12/01】中間の意識

・2015年11月29日(日) 合氣道@王子

この日は参加者がいなかったので、一人稽古をあれこれとしたのですが、稽古していて、今まであまり経験したことのない意識状態に何度かなりました。

 

日常的には、私達の意識は以下の三つにいずれかになっていると思われます。

一つは、意識が曖昧な状態。ボーッとしていたり、とりとめのない考え事などの雑念に心が囚われている状態です。歩きスマホなんかは、まさにこの状態のよい例ですね。

私達の日常生活では、たぶん7~8割くらいはこの状態にあると思います。

 

二つ目は、意識があるていど明確な状態。

たとえば何かの物事に取り組んでいて、集中している状態です。

こういうときには、自分が今何をしていて次に何をしなければいけないかがクリアに見通せていて、心身のパフォーマンスも高いです。仕事や家事などの作業がノってくると、この状態に入ります。

 

最後は、何かを意識しすぎて心身の働きがぎこちなくなっている状態。

たとえば、人前で話をするときなどに、話し方や話す内容に意識が集まりすぎて、頭が真っ白になっている状態です。

ぼんやりしていて雑念が湧いているのとは反対に、意識が濃すぎて心身がうまく機能しなくなっている状態とも言えます。

 

一つ目は意識が薄すぎてはっきりと目の前の事実が見えておらず、三つ目は意識をしすぎてやっぱり何も見えなくなっています。

この二つが極端な状態で、その中間に、意識が曖昧でも過剰でもない「クリアな状態」があるというわけです。

 

私達は何であれ一つの極端ともう片方の極端の間を行ったり来たりしてばかりで、その中間に留まるのは苦手なものです。

でも、瞑想法や呼吸法をすることによって、だんだんとこの「中間地点」に留まることができるようになっていきます。

「今ここ」から目を逸らさずに集中することができるようになっていくわけですね。

 

それで、今まではだいたいこの三つで意識については説明できると思っていたのですが、この日の稽古で、実は「中間地点」にもいろんなバリエーションがあるんじゃないかと思うようになりました。

上でも書きましたように、今まであんまりなったことのない意識状態に一人稽古中なったためです。

それは、半ばぼんやりしているようでありながら、妄想や雑念に心が囚われているわけではなく、かといって何かに集中しているのでもない状態でした。

わずか2~3分のことでしたが、時間があっという間に流れて、ハッと気づいたら「いつもの意識状態」に戻ってました。

 

普段は、うまく「中間地点」に入れると、意識が澄んできて集中力がグッと高まります。

でも、私の傾向として、そこから段々と意識が凝ってくるんですね。

たとえば、意識が曖昧な状態を0とし、意識が過剰な状態を100とするなら、私が「中間地点」だと思っていたのは、真ん中の50ではなく、やや濃いめの60ぐらいの状態だったのかもしれません。

 

それに比べると、この日入った状態は、やや薄めで40ぐらいの意識だったのかもしれないです。

とにかく、いつもの集中状態とはちょっと違っていて、とても自然な感じがしました。

無理に自分へ強いてる感じがなかったので、不思議と心地よかったです。

 

今はまだ、たまたま入り込んだだけですが、もし意識が40の状態と60の状態を自分で識別できるのであれば、真ん中の50に向かうには何をしたらいいか(あるいは何を止めたらいいか)もわかるようになるはずです。

とはいえ、完全に自分の体感でしかないので、あまり一般化はできないかもしれませんが。

いずれにせよ、もうちょっと研究してみます。

 

・2015年12月1日(火) 合氣道@王子

レギュラーメンバー二人と、凱風館から三人来られて、五名でお稽古。

初心の人もいたので、ゆっくりめに進行して、体術は正面打ちをしました。

 

正面打ちは、相半身でお互いの手刀を合わせる形ですので、片手取りなどの手首を掴む形に比べると、接触が「面」ではなくて「点」になります。

接触面積が少なくなると、「相手が動いてくれるだろうか…」という不安が兆しやすくなるので、ついつい手を相手の身体に引っかけて使いがちです。

でも、手を引っかける動きは自分の身体を縮こまらせてしまうので、それをしてしまうと全体として動きに伸びやかさが出にくくなります。

できれば、技は伸び伸びとやりたいものです。

 

また、初心の方はまず手順を覚えねばなりませんが、最初は覚えることが多いので、「本当にできるようになるだろうか…」と不安になるかもしれませんが、稽古を続けていけば必ずできるようになります。

いっぺんには無理かもしれませんが、毎回少しずつ身体に蓄積されていきますので、自分の稽古を信じて続けていただきたいと思います。

 

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